私の太陽は?
7月5日(木)
今日は外種目
リレーなど盛りだくさん!
私は着替え終わって
窓からグラウンドを眺めている
そこには輝斗を含め団長達が白線を引いている
『瑞稀のこと考えすぎだ……俺。』
私だって輝斗のことは考えてるよ……
"幼なじみ"として
瑞稀「やぁ!」
私の頭にキャップが被さった
莉奈「瑞稀ちゃん、グラウンド行くで!」
テンションが高い莉奈ちゃん
私の腕を引っ張った
瑞稀「私、お茶とか持って………!」
莉奈ちゃんにまだ引っ張られてる
桜「私持ってるから安心して!」
桜ちゃんは私の水筒も持ってくれてた
瑞稀「ああ、ありがとう!」
───
私達は自分たちの団のテントにはいり、座った
瑞稀「あ……このキャップなに?グラウンドまでつけてきちゃったけど……。」
莉奈「クラスでお揃いのやつ!団長が買ってくれたの!」
輝斗が…
桜「この字の形も可愛いし、センスあるよね、団長。」
莉奈「団長……絶対告られるよね!誰と結ばれるんだろう……春奈ちゃん?」
桜「それはあるね。だって、あのフィールド演技を見たら……そうとう息を合わせる為に練習しただろうし、あんなにくっついていたら……!キャー!」
桜ちゃんは手で顔を隠した
そうだよね
私は頭の中に昨日のフィールド演技が流れた
輝斗はそういう人と…
ダメだ……なに 想ってんだろう
瑞稀「あ、私トイレに!」
私はテントからでた
───
あ……前から今 1番会いたくない人
平野君がきてる、どうにか避けな
平野「よ。どこいく?」
気がつけば平野君が横に並んでた
瑞稀「いえ……ちょっとそこまで。」
私は早歩きをした
が、意味はなかった。平野君は脚が長い。
平野「また、モジモジ井上だ。……そんな役演じなくてもいいのに。」
なによ……!
瑞稀「トイレです!……女の子にそんなこと言わせないでください!」
私は声を張り上げで言った
平野「俺も。偶然〜。一緒に行こうぜ。」
瑞稀「はぁっ!?…だ………男子と連れションっておかしいでしょ!?」
平野君は笑った
平野「井上が連れションなんか言うんや……!」
なんか腹立つ………!
瑞稀「平野君にそんなこと言われる筋合いないので。では!」
なんでこんな言い方になるの……
別に平野君自体が悪………いのか、ん?
平野「井上って、わかり易すぎ。団長のこと考えてただろ?俺に対して不機嫌なんだもん。」
瑞稀「………。」
平野君はこういう人だ、鋭い
当たってるから なんも言えねぇ……
平野「な、井上。」
瑞稀「なんですか?」
私は平野君を見あげた
平野「俺、井上のこと好きだわ。」