私の太陽は?
走った先に平野君が1人でいた
瑞稀「平野君……気ぃ使ってくれたんですか?」
私は平野君に聞いた
平野「……見たくなかったから。」
平野君はそっぽを向いた
瑞稀「見たくない………どゆこと?」
平野「んー……。」
平野君は頭をかいた
平野「鈍感にはわからなくていい。」
足元の石を蹴った
瑞稀「えー、知りたい。教えてください、平野君。」
私は平野君の右腕を掴んだ
平野「好きだ。」
瑞稀「えっ……。」
私は手を離した
瑞稀「え、さっき……え?」
平野「お前を好きじゃなかったら気をかけてない。あんな…介抱もしてない。」
平野「ったく、フラれるのわかってんのに言わせんなよ。」
平野君はそっぽを向いた
瑞稀「ありがとう、こんな私を好きになってくれてありがとう。今まで助けてくれてありがとう、声をかけてくれてありがとう、気にかけてくれてありがとう………。」
瑞稀「ごめんね。」
自然と言ってしまった
ゴメン………なさい
平野「……何も無かったことにする。」
瑞稀「何もなかったこと?」
平野「友達だ。俺とこの先も友達でいてくれ。」
平野君は私の肩を叩いた
平野「気持ち伝えなよ?」