私の太陽は?
もう最後………
ラストは団対抗リレー
最終走者は団長
生徒会の人達がラインを引いている
輝斗「瑞稀!」
テントの後ろの方から輝斗が呼んでいる
瑞稀「……?」
私はテントを出た
───
輝斗「あのさ……申し訳ないんだけど、俺の薬を教室にとってきてもらえないかな?」
瑞稀「薬……あ、喘息の?」
輝斗は幼いときから喘息持ちなのである
輝斗「そうそう。誰かに頼もうとしたけど、瑞稀しか わからないなと思って……。」
輝斗は手を合わせた
瑞稀「体調悪いん?大丈夫?」
輝斗「大丈夫 大丈夫。全速力しようと思うから……備えをと。取りに帰ろうとしたんだけど用事が重なって行けなくて……。」
瑞稀「わかった。錠剤のやつでしょ?」
輝斗「そうそう。お願い!」
輝斗は走り去った
──
瑞稀「よし、閉まった。」
私は教室の鍵を閉めた
鍵を返して外へと出た
パンッ
リレーが始まった
瑞稀「急がなっ!」
──
あれ、もうアンカーが見えてる
原田君、平野君もリレーメンバー……
前田君で……ラスト 輝斗………
輝斗にバトンが渡った
その時は5位……
どんどん抜かしていく……
3位……3位だ!
表彰台に乗れるよ!
き……輝斗?
人が集まってる……
まさか………違うよね……
輝斗……?
輝斗が倒れていた
瑞稀「輝斗!!」
私は駆け寄った