私の太陽は?
前田「なるほどな……ダンボールを黒ペンキで塗り瓦っぽくするんだね。」
瑞稀「それで、残りは買いたくて。簾とか…風鈴とかあったら和のお店っぽくなると思ったの。」
前田「ほーなるほどな。さっすがー井上さん!これ想像出来るもん、お店!あー楽しみ!」
瑞稀「良かったー。私の説明で理解してもらえて……!」
前田「わかるわかる!どっちかと言うとわかりやすい!………平野、わらび餅とたこ焼きしか書いてないぞ〜!」
前田君は平野君が伏せている机を指でツンツンとした。
平野君は前田君の手を叩き潰した
前田「いた〜!!……平野の馬鹿野郎!書けって言ってんだろ?書けって!!」
平野君は顔を上げて
平野「……眠い。」
前田「見たらわかる。」
私は笑った
前田「え、なんか変?」
瑞稀「いいえ。仲いいんやなって……。」
前田「こう見えて平野とは3年間の付き合いや。名簿の席も ちこうてな。俺が平野を起こす係やった。」
前田君は自慢げに言う
平野「うっせえ。」
前田「じゃあ、書けって。」
平野「……わかんねぇよ。値段設定とか。種類とか……。」
瑞稀「あの……たこ焼きを少しアレンジして……最近流行りのたこせんでたこ焼き挟むやつとかどう?」
前田「あ、インスタでみた!…良くない!?」
平野「前田がいいゆーなら俺も賛成。」
瑞稀「わらび餅も、きな粉に黒蜜もあればシンプルにきな粉、抹茶とか種類用意するとか。」
前田「確かに黒蜜嫌な人もおるし、甘いのキツかったら抹茶にでもできるし……。チケットを作るからさ、その時に選択できるようになったらこっち側も用意もしやすい……ええやん!」
平野「確かに、俺は甘いのじゃないと食べれない。」
前田「井上さん!最高!!ありがとうなぁ!これはもう優勝狙えるでぇ!!」
前田君はガッツポーズをした。
瑞稀「これで大丈夫?」
前田「全然問題ないです!……平野、井上さんに感謝しなよ!お前の仕事やってくれたぞ。」
平野「ありがとーございまーす。」
前田「よし、今日は解散で。……明日からテスト期間で学園祭のこと出来ひんし。まずはテスト頑張ろ!」
平野「お前が井上さんに言うな。理系なくせ
に理系科目死んでるやつが。」
前田「喧嘩うっとんのかコラコラ〜!」
前田君は平野君の髪をぐしゃぐしゃにした
平野「あぁ〜!!俺のセットが……。」
平野君は長い髪を手で直した
前田「これは寝癖や、なにがセットや!」
放課後の教室、3人で笑いあった