不器用オオカミとひみつの同居生活。
診察室内もまるでコンビニのように…それ以上にギラギラして見えて。
眩しげに目を細めるのは私だけで、刈谷先生はいつもどおり。
「……はい、大丈夫です」
私の心の問題であることは明白だった。
病院を出て、買い物をして家に帰った。花平くんの好きそうなものを作ろうと思ったのに、ちょうど出かけていていなかった。
この日も、次の日も、その次の日も────
花平くんが家に帰ってくることはなかった。