不器用オオカミとひみつの同居生活。
私もその近くで座るようにして眠った。
本当に救急車を呼ばなくて大丈夫だったんだろうか。
朝になって、冷たくなってたらどうしよう。
これ以上冷えないように、ともう一枚毛布を重ねる。
がさごそと何重にも重なった布団の中から花平くんの手を探してぎゅっと握った。
はやく治りますようにって祈りながら、離さなかった。
看病むなしく、朝になったら花平くんは息を引き取っていた……
なんてこともなく普通に起きていて。
腹が減ったと目で訴えていたのだった。