不器用オオカミとひみつの同居生活。


その意味がわからないほど私もバカではない。


じわり、その赤さがたぶん私の耳にもうつった。


見られたという羞恥心と、見せてしまったという罪悪感。



「本当にお見苦しいものを……ごめんね」


「いや、全然見苦しくなんかなかったし、むしろ……」

「え?」

「……その、正直ギリギリだったっていうか」



ギリギリ?何が?


でも周くんはそれ以上、教えてくれなかった。


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