不器用オオカミとひみつの同居生活。
太陽の笑顔
とはいえまだ微熱だったので、大事をとってその日は学校を休むことにした。
すがすがしい朝。
お天気お姉さんもニコニコの晴天。
コーヒーを飲む私の前には……
当然のように花平くんが座っている。
「……あの、学校は?」
花平くんも同じA高のはずだけど、彼はこれっぽっちも動く気配はなかった。
ちなみに寝るとき以外はスウェットではなく制服を着ている。
あまりにもじっと私がコーヒーを飲む姿を見つめてくるから、そっと唇からカップを離した。
「コーヒー飲みますか?」
「いい」
そう見られてると飲みにくいんだけどな……
いったい何を考えてるんだろう。
どういう思考回路で私のことを眺めてるんだろう。