不器用オオカミとひみつの同居生活。
「帰りましょう。今日はピーマンの肉詰めです」
「ピーマン抜きで」
「それただのハンバーグですよね。
ピーマンに詰めます。異論は認めません」
家に帰ってから、夜ご飯を食べながら他の噂についても聞いてみた。
一人で不良グループをボコボコにして病院送りにしたってのは本当だった。
もう一つ、女の人と関係を持っているという噂ははぐらかされた。
それぐらい自分で考えてみれば?って。
考えられるようなことじゃないのに。
想像しようにも知識が全く追いつかない。
「何赤くなってんの、変態」
「あ、赤くなんてなってないです」
考えても仕方がないので、無理矢理頭の中から追い払う。
ぱたぱた、熱い顔もついでに仰いだ。