不器用オオカミとひみつの同居生活。


バスタオルが乾いた音を立てて床に落ちた。


もたれかかるようにして倒れた私を、冷たい視線とともに見下ろす。


……前にも似たようなことがあった気がする。

そんなことを思っていたとき。



ふいに、お腹にひやりと冷たさを感じた。


「ひゃっ……」


ちょうどおへそのした辺り。


するりと服のなかに入ってきたのは、
花平くんの手で。


つめたい指先がくすぐったくもあった。


なんの迷いもなく上へ上へとすべらせていく。


なんでこんなこと、なんて考える暇もなくて。



「ちょっ、それ以上は……っ」


おへそに沿ってゆるゆるとなぞられていくたび、身体がビクッと反応してしまう。


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