前略、結婚してください~過保護な外科医にいきなりお嫁入り~
由紀さんがいい人そうでよかったとひとまず胸を撫で下ろしつつ、磨き上げられた真っ白な玄関ホールを通り抜けていった。
案内されたリビングは、開放感のある吹き抜けや、白と青を基調にしたインテリアで統一されている。海外リゾート風でとても素敵だ。
十人ほど座れそうなテーブルには、すでにお皿やカトラリーが用意されていた。これから一流シェフの出張サービスで、本格フレンチをいただくのだそう。
そこに集まったのは、十人の奥様方。医者妻だけでなく社長夫人もいらして、どの方もひと目見てセレブだとわかるくらいの上質そうな服やオーラを纏っている。
その中で、ひとりだけわりと自分に近い雰囲気の若い女性がいる。ボブヘアが可愛い、清純そうな人だ。
彼女が、先ほど由紀さんが言っていた私と歳の近い人だろう。席につくと偶然にも隣同士になり、軽く挨拶しただけで愛想のいい人だと感じた。
この人となら話せるかな、となんとなく思っている……のだが、向かい側に座る五十歳前半くらいの奥様ふたりが、その暇を与えない勢いで話しかけてくる。
案内されたリビングは、開放感のある吹き抜けや、白と青を基調にしたインテリアで統一されている。海外リゾート風でとても素敵だ。
十人ほど座れそうなテーブルには、すでにお皿やカトラリーが用意されていた。これから一流シェフの出張サービスで、本格フレンチをいただくのだそう。
そこに集まったのは、十人の奥様方。医者妻だけでなく社長夫人もいらして、どの方もひと目見てセレブだとわかるくらいの上質そうな服やオーラを纏っている。
その中で、ひとりだけわりと自分に近い雰囲気の若い女性がいる。ボブヘアが可愛い、清純そうな人だ。
彼女が、先ほど由紀さんが言っていた私と歳の近い人だろう。席につくと偶然にも隣同士になり、軽く挨拶しただけで愛想のいい人だと感じた。
この人となら話せるかな、となんとなく思っている……のだが、向かい側に座る五十歳前半くらいの奥様ふたりが、その暇を与えない勢いで話しかけてくる。