前略、結婚してください~過保護な外科医にいきなりお嫁入り~
今になって不安になってきちゃった。あんなふうに家族に宣言しておいて、もし騙されているだけだったとしたら……。
悪い想像が過ぎり、慌てて頭を横に振る。明神先生は人を貶めたりなどしない、絶対に。彼を信じよう。
ごくりと息を呑み、意を決して封を開ける。中には予想以上に大きい紙が、三つ折りにして入れられていた。
本当に書類みたいだけど、これが返事?と首を傾げつつ取り出し、開いた瞬間に目を疑った。
「う、そ……!」
左上に記されているのは、〝婚姻届〟の文字。〝夫になる人〟の欄には、証人の部分以外すべて記入されている。
これが、先生の気持ち……。私と本気で結婚する意志があるということ、だよね?
『決心したら中を見ていい』理由がようやくわかった。でもまさか、婚姻届まで準備していたなんて!
予想外のサプライズに、胸がありえないほど高鳴る。無意識に手で口元を覆っていた私は、釘づけになっていた衝撃の三文字から用紙に貼りつけられている付箋に視線を移す。
そこには携帯番号の十一桁の数字と、右肩上がりの綺麗な字で〝いつでもどうぞ〟とひとこと書かれていた。
悪い想像が過ぎり、慌てて頭を横に振る。明神先生は人を貶めたりなどしない、絶対に。彼を信じよう。
ごくりと息を呑み、意を決して封を開ける。中には予想以上に大きい紙が、三つ折りにして入れられていた。
本当に書類みたいだけど、これが返事?と首を傾げつつ取り出し、開いた瞬間に目を疑った。
「う、そ……!」
左上に記されているのは、〝婚姻届〟の文字。〝夫になる人〟の欄には、証人の部分以外すべて記入されている。
これが、先生の気持ち……。私と本気で結婚する意志があるということ、だよね?
『決心したら中を見ていい』理由がようやくわかった。でもまさか、婚姻届まで準備していたなんて!
予想外のサプライズに、胸がありえないほど高鳴る。無意識に手で口元を覆っていた私は、釘づけになっていた衝撃の三文字から用紙に貼りつけられている付箋に視線を移す。
そこには携帯番号の十一桁の数字と、右肩上がりの綺麗な字で〝いつでもどうぞ〟とひとこと書かれていた。