私、悪い子じゃないよ、いい子ダヨ



 「そんなこと知らないわよ。どうせ自業自得でこうなったんでしょ、け、けど!もし、もしもあなたが喉が乾いたって、どうしても飲み物を飲みたいって言うなら、私の水筒の中身、あげても良いわよ」

「あ、姉御ォーー!」

 あ、思わず叫んでしまったが今のは聞かなかったことに…。

 プイッと横を向くが耳が赤いので照れていることがわかる。香織、かわいいな~。これはいつもツンな香織の貴重なデレなのだ!まさしくツンデレ!これに乗らない手はないな!



 「ほんと!?、ありがとう、もらうね!」



 香織の水筒をもらい飲む!



 「!?!?ッゲホッゲホッ、、こ、これは」



 私がむせたときに優しく背中を撫でてくれる香織、優しい!こんなところが好きなんだよな、宿題を忘れても「今日だけだからね!」といっても見せてくれる香織、やっぱり香織が親友でよかった。



 「どうしたの!?大丈夫?」



 あ、あぁそうだ今はそんなことよりもこっちの方が重大だ。



 「香織、この水筒の中身はなに?」

 香織には悪いがこれはもはや飲みもですらないぞ…。

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