浴衣に舞ふ
あれは私の幼なじみであり、長年片思いの相手である和幸だった。
今は高校も離れ会話もしてない
少し見ぬうちに髪も明るいめの茶色に染め、ヤンキー風になっていた。
「おーい!」
遠くから声が聞こえた。和幸だ。
和幸は私の方に来た。
「一葉、久しぶりだな。……見ない間に、可愛なったな。」
笑うと八重歯が見える
「和幸も、色々な意味で……変わったね。」
「だろ?この茶色、いい色だと思うんよ。」
「あ、そだ。これから暇?ここの祭り行かない?」
「えっ……?」
「あのさ、俺の友達がくるって言ったんだけど裏切られた。彼女とまわってるってさ!」
あっ……友達の代わりね。
「いいよ、暇だから。」