浴衣に舞ふ
地元の祭りはシャレたものは売ってない
たこせん、フランクフルト、わたあめ、焼きそば……
そんなフツーのものしかありません。
「あー腹減ったな。」
「何も食べてないの?」
「夜ご飯食ってきたけど腹減った。」
「あれ?少食だったくない?」
「ああ。高校で部活やってて、剣道。それのせいでよく食べるようになったんだ。」
そうだったんだ。
「焼きそば食う?」
「和幸が食べるなら。」
2人で焼きそばを食べることにした
「あのおばさんもお箸二本くれれば良かったのに。先食べな。」
「お腹すいてるの和幸やん。食べ。」
「あ、じゃあいただきます。」
和幸は食べ始めた
「おい、一葉。口開けろ。」
和幸は焼きそばをお箸でつかんだ
え……!
「大丈夫。一葉の苦手な紅しょうがとってるから。ほら。」
覚えててくれたんだ……。
一葉は口を開けた
「美味し!」
「美味しいだろ?……一葉と食べてるからかな?」
………!