浴衣に舞ふ
2人で焼きそばを食べ終わり、歩き始めた
「俺らさ、ナイスコンビだったと思わない?今みたいな時、俺は左利き、一葉は右利きで同時に食べれた。」
「そんなん意識したことなかった。」
あっ……!
一葉は小石につまづいた
「……あぶねぇ。」
和幸が抱えてくれた
「あ……ありがとう……!」
恥ずかしすぎて顔をあげられない!!
「……昔は危ない時、俺が助けてたな。まぁ、昔だが。」
「今もっ……今も助けてくれてるよ。和幸は私のヒーローや!」
言っちまった…!
「……帰るか。」
和幸は歩きだした
あれ……気づかれてない……ね?
良かっ……
和幸は手を差し出した
「手……繋がない?」
「う…うん。」
「このまま、前と変わらず俺のそばにいてくんない?」