エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
「見てください。私お弁当箱を両手で持ってますよね。実はあの日あまりにも天気が良くて眠ってたんですよ。それを偶然通りがかった上司が起こしてくれたんです。だけど私が全然起きないから驚かそうと思って顔を近づけてきたんです。起こされた後なんてびっくりしてそれこそお弁当を落としちゃいましたよ」

だが明久さんは信じているようには思えなかった。

「それとここに写っている私の上司ですが、私とは犬猿の仲で有名で顔を合わせれば喧嘩するんです。そんな人とキス？寒気がします」

「本当に？」

「こんなこと嘘ついてどうするんですか？それに私は明久さんという婚約者がいるんですよ」

この言葉を明久さんは信じたように思えた。

だけどここで私が言われっぱなしで済むと？

「ところで随分前に私明久さんをお見かけしたんです」

「どこで？」

そう言って明久さんはコーヒーを飲んだ。

「俺が心から愛しているのは真子だけだよって言ってましたよね」

明久さんが慌ててコーヒーをおいた。

「な、何ばかなことを言ってるんだ？真子って誰かな？」

「さ〜私は知りませんが、顔は見ましたよ。可愛い感じの方で子供ができたら認知してもいいとまでおっしゃってましたよね」

明久さんの表情が凍りつき出す。

だけど私は止まらなかった。
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