エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
抑えようとしても止まらない。

「もっと声聞かせて」

甘ったるい声が耳や胸をざわつかせる。

「恥ずかしい」

もうあんな自分じゃない声を出したくない。そう口を固く結び歯に力を入れる。

「んっ……んっ……んんっ」

だけど徐々に襲いかかる興奮の波にそれは脆く崩れる。

「辛かったら……言って」

合間合間に気遣ってくれるのだが、私に余裕などなかった。

彼の触れる場所は敏感に反応し、体が勝手にのけぞってしまう。

だけど片時も離れたくなかった。

残された時間、私は彼から離れようとしなかった。

そして私たちは時間の許す限り何度も何度も抱きあった。



私たちはずっと裸で過ごした。

お腹が減ったからと離れようとしても離してくれないから仕方なく一緒に冷蔵庫の前に座ってトマトを食べたり、チーズを食べさせあっこした。

まるで海外の恋愛映画のようだった。
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