エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
side 洋介
泉をタクシーに乗せ、見えなくなるまで見送ると俺は大きなため息を吐いた。

だけど清々しい気持ちでもあった。

予定よりは早まったが、逆に俺には好都合だったからだ。


鴨居明久

あいつだけには絶対に泉を渡すものか。


なぜならあいつは俺の妹を騙した男だからだ。


でもまさか泉の婚約者があいつだとはここのバーで話を聞くまでは思ってもいなかった。

もちろん、泉がウォルカの社長谷崎氏の娘だと言うことも知らなかった。

だからそれを知ったときの衝撃は大きかった。

好きだった女性の婚約者が一番許せないやつだったんだからな。
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