エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
私といるときとあの真子という女性といる時の明久さんはずいぶん違っていた。

あの人は結婚してもずっと優しくて穏やかそうな笑顔を向けるのだろうか?

それとも結婚した途端、変わってしまうのか?

どちらにせよ結婚生活への夢や希望がなくなり不安しかない私のお先は真っ暗だった。

その時だった。

「隣いいですか?」

男性の声にパッと振り向いた私は驚きのあまり口をぽかんと開けたまま固まってしまった。

なぜなら私に声をかけてきたのは、私の上司であり一番苦手な堤課長だったからだ。
< 14 / 175 >

この作品をシェア

pagetop