エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
気持ちは嬉しいけど……どうしよう。

父から縁談の経緯を聞いているだけにもし洋介さんについていった父にも迷惑をかけてしまう。

それでも私の気持ちは父には申し訳ないけど洋介さんに向いていた。

とにかく話を聞いてそれから考えよう。

「わかった」

すると洋介さんは私の机の段ボール箱の中のものを取り出した。

「洋介さん何やってるの?」

「これからイベントの準備で人手が足りないんだ。それに今回の企画は泉、お前の発案だろ?勝手に逃げ出すな。そんなことは上司の俺が絶対に許さない」

嬉しかった。

自分を必要としてくれる人が私の好きな人で本当に嬉しかった。

「私も片付けます」

私も一度箱に入れたものを元あった場所に戻した。

そして箱の中が空っぽになると、洋介さんが私の手を繋ぎ、会社を後にした。

途中、電話をしたいからというので待っていた。

結果がどうなるのかはわからないけど今は洋介さんを信じよう。

そして私たちは洋介さんの家へと向かった。
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