エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
実は洋介さんの家に行くのは今日が初めて。
どんな家に住んでいるのかと思っていると、車はタワーマンションが立ち並ぶ地域へと向かっていた。
まさかタワマンに住んでるってことはないよね?なんて思っていたのだが車はタワーマンション内の駐車場の中に入っていった。
洋介さんには失礼かもしれないけどこんなすごいマンションに住んでいるとは思っていなかった。
うちの会社の給料でタワマン買えるんだ。って感心している場合じゃない。
車を降り、エレベーターに乗った。
洋介さんの部屋は35階だった。
広々としたリビングダイニング。オープンキッチンに部屋が2つの2LDK。
マンションも比較的新しかった。
こんなすごいマンションに住んでる洋介さんて何者?
「座って」
冷蔵庫からビールを持ってきた洋介さんが私の隣に座った。
「喉乾いただろ?」
「ありがとう」
ビールを受け取った私は一口飲むとテーブルの上においた。
「急かすようで申し訳ないんですが、話を聞きたいです」
聞いて少しでも安心したかった。
洋介さんは「長くなるけど」と前置きをし話し始めようとしたその時チャイムがなった。
洋介さんがインターフォン越しに「いいよ入ってきて」と言った。
え?一体誰がくるの?と思っていたら……。
「ごめん遅くなって」
ん?この声どこかで聞いたことが……。
パッと振り向いた私は目が点になった。
「お兄、それに律ちゃん?」