エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
「彗、お前も何をしにきたんだ」
呆れる父の前に洋介さんが一歩前に出た。
「お忙しいかとは思いますがこれをご覧になってください」
父は調査報告書を手に取るとそれをパラパラとめくったのだが、とあるページでその手を止め目を見開いた。
「これは」
何も知らない明久さんは「どうかされましたか?」とファイルを覗き込んだ。
だがその途端、一瞬にして目を見開いた。
父の顔もだんだんと鬼の形相へと変わる。
そしてファイルを明久さんに投げつけた。
「これは、これはなんだ」
受け取った明久さんはファイルの中身を確認する。
明久さんは手を震わせ「これは……これは」と言葉にできない様子だ。
「社長、この鴨居明久という男は泉さんと言う婚約者がいるにもかかわらず三人の女性と付き合っていました。その中には我が社の社員の写真もおりました。こんな男に泉さんを嫁がせるおつもりですか?」
すると父は明久さんを睨みつけた。
「一度しか聞かない。本当のことを言え。これは事実か?」
「……はい。でも」
「言い訳するな!」
父は大きなため息を吐くとソファに座り頭を抱えた。
「この話はなかったことにする。式場も全て君の方でキャンセルしろ。そして2度と私や娘の前に顔を出すな。出ていけ」
今まで聞いたことのない怒りのこもった強い口調に私までビクッとしてしまった。
すると明久さんはゆっくりと立ち上がると私をみてほくそ笑んだ。
「あ〜あ。バレちゃったんだ。でも社長。泉さんも俺のこと言えませんよ」
「何?」
呆れる父の前に洋介さんが一歩前に出た。
「お忙しいかとは思いますがこれをご覧になってください」
父は調査報告書を手に取るとそれをパラパラとめくったのだが、とあるページでその手を止め目を見開いた。
「これは」
何も知らない明久さんは「どうかされましたか?」とファイルを覗き込んだ。
だがその途端、一瞬にして目を見開いた。
父の顔もだんだんと鬼の形相へと変わる。
そしてファイルを明久さんに投げつけた。
「これは、これはなんだ」
受け取った明久さんはファイルの中身を確認する。
明久さんは手を震わせ「これは……これは」と言葉にできない様子だ。
「社長、この鴨居明久という男は泉さんと言う婚約者がいるにもかかわらず三人の女性と付き合っていました。その中には我が社の社員の写真もおりました。こんな男に泉さんを嫁がせるおつもりですか?」
すると父は明久さんを睨みつけた。
「一度しか聞かない。本当のことを言え。これは事実か?」
「……はい。でも」
「言い訳するな!」
父は大きなため息を吐くとソファに座り頭を抱えた。
「この話はなかったことにする。式場も全て君の方でキャンセルしろ。そして2度と私や娘の前に顔を出すな。出ていけ」
今まで聞いたことのない怒りのこもった強い口調に私までビクッとしてしまった。
すると明久さんはゆっくりと立ち上がると私をみてほくそ笑んだ。
「あ〜あ。バレちゃったんだ。でも社長。泉さんも俺のこと言えませんよ」
「何?」