エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
私はあの写真のことを思い出した。
すると洋介さんが私の手を強く握った。
「そこにいる堤とかいう男と仕事中にキスしてたんですよ。俺ばかり責めるのはどうなんでしょうね」
すると父が私たちに視線を向けた。
「泉……本当なのか?」
「それは……」
本当のことを言えば洋介さんが……そう思ったときだった。
洋介さんが一歩前に出た。
「事実です」
「洋介君?」
「ずっと彼女に想いを寄せていました。ですが彼女に婚約者がいると聞いてショックでした。ところがその相手がこの男だと知って許せなかった。俺はこんな男のために諦めなきゃいけないのか。俺の妹を弄んだこの男に泉さんを渡したくなかった。だから彼女を振り向かせたかった。キスは俺が一方的に——」
「ち、違う。私も洋介さんが好きで。だからお昼休憩中とはいえ軽率なことをしたのは反省してます。でも私は後悔はしてません」
父は大きくため息をつくと私を見た。
「お前は堤くんがが好きだと言うんだな。そして堤君も泉がいいと」
『はい』
私たちの声が重なった。
「わかった。とりあえず、鴨井社長に連絡を入れ今度の縁談はなかったことにすると連絡をする。お前たちのことはまた改めて話を聞く。以上」
そして父はデスクに戻ると電話をかけ出した。
私と兄、そして洋介さんは一礼して社長室を出た。
すると洋介さんが私の手を強く握った。
「そこにいる堤とかいう男と仕事中にキスしてたんですよ。俺ばかり責めるのはどうなんでしょうね」
すると父が私たちに視線を向けた。
「泉……本当なのか?」
「それは……」
本当のことを言えば洋介さんが……そう思ったときだった。
洋介さんが一歩前に出た。
「事実です」
「洋介君?」
「ずっと彼女に想いを寄せていました。ですが彼女に婚約者がいると聞いてショックでした。ところがその相手がこの男だと知って許せなかった。俺はこんな男のために諦めなきゃいけないのか。俺の妹を弄んだこの男に泉さんを渡したくなかった。だから彼女を振り向かせたかった。キスは俺が一方的に——」
「ち、違う。私も洋介さんが好きで。だからお昼休憩中とはいえ軽率なことをしたのは反省してます。でも私は後悔はしてません」
父は大きくため息をつくと私を見た。
「お前は堤くんがが好きだと言うんだな。そして堤君も泉がいいと」
『はい』
私たちの声が重なった。
「わかった。とりあえず、鴨井社長に連絡を入れ今度の縁談はなかったことにすると連絡をする。お前たちのことはまた改めて話を聞く。以上」
そして父はデスクに戻ると電話をかけ出した。
私と兄、そして洋介さんは一礼して社長室を出た。