エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
「そ、そうなんですか。でもいいんですか?こんなところで飲んでるところを見るとデートかなんかじゃなかったんですか?それとも私なんかに声をかけるってことは……女性にすっぽかされたとか?」

課長はクスッと鼻で笑った。

「な、何がおかしいんですか?」

「いや、随分と想像力が豊かだなと思ってね。でも残念ながらハズレだ。今日は一人で飲んでたんだ」

本当にこの人は一言多いというか嫌味な人だ。

「そうなんですか。せっかくの一人の時間をお邪魔しちゃ悪いので私はこれで失礼いたします」

立ち上がろうとすると課長が阻止するように私の横に座った。

「課長?!」

「おいおい、今日は完全プライベートだ。課長は無しだ。谷崎さん」

「え?」

私は自分の耳を疑った。
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