エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
「ふ〜ん。大学時代の先輩ね。の割には随分と嬉しそうだったけど?」
社へ戻る車中で津川との関係を尋ねた。
「そんなことない。たまさかあんなところで再会するなんて思わなくてびっくりしただけ」
泉はそんなに気にいていない様だが俺は違う。
そもそも津川の泉を見る目。
あれは取引先の担当者としてではなく泉を一人の女として見ていた。
しかもそこそこイケメン。
嫌な予感しかしない。
「いいか、もし食事に誘われたりしても絶対に断れよ」
「わかってますよ。そもそもそんな気は全くないし、それにどうせ食べるなら大好きな人とご飯を食べたほうが断然おいしいでしょ。私は洋介さんさえいればいいの」
全く、しれっと可愛い事を言ってくれる。
今運転中じゃなければそのまま押し倒してた。
だがその数日後……。
午後に都築さんから電話が入った。
今日の仕事終わりに後越デパートの婦人下着売り場の歓送迎会が行われる。
ウォルカからは都築さんと他2名が参加することになっていたのだが、この2名が急用と病欠で欠席となった。
ウォルカのようなや委託社員や後越の社員が参加する中さすがに一人は心細いから泉に参加できないかと俺の方に打診があった。
確かに一人は心細い。それに歓送迎会といっても仕事の一環だからダメとは言えず……。
『課長が心配するようなことを泉にはさせません。津川課長が来ないようガードするので安心してください』
と言う都築さんの言葉を信じ承諾した。