エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
本当は会社帰りにスパークリングワインを買ったが、それはまた別の記念日にとっておこう。

俺は気分だけでもとシャンパングラスにお茶を注ぎ寝室へと向かった。

「泉」

呼んだが返事がない。

「泉?」

泉は下着姿のまま眠っていた。

俺はベッドサイドテーブルにグラスを置くとベッドに腰かけた。

幸せそうな顔で眠っている彼女の頭を優しく撫でると1年前を振り返る。

まさかこんな風になるとは正直思っていなかった。

もちろん、泉に対して好意を持っていたのは事実だが、彼女が俺を好きなってくれるとは到底思えなかったからだ。

「愛人」なんて言葉も話の流れで咄嗟に出た言葉だったけど今では婚約者。

そう思う改めて俺はすごく幸せものだと思う。

そう言えば1年前、目を覚めた泉は自分の姿に驚いて悲鳴をあげたっけ。

だったら1年経った記念にまた驚かすのもいいかも。

何もしないままよりもその方が思い出になるし……。

そう思った俺は泉が寝ている事をいいことに身体中にキスマークをつけた。

体についた不格好な水玉模様。

明日の朝、どんな顔をするだろう。

驚いた顔を思い浮かべ口が緩む。

俺は耳元で「愛してる」と囁くとおでこにキスをした。


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