エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
私も焼けてきたお好み焼きをひっくり返す。

「彼女いい手つきだね」と大将が褒めてくれる。

「俺はうまくないのか?」と大将に突っ込む洋介さん。

そのやりとりがまた楽しくて笑いが絶えなかった。

出来上がったお好み焼きを半分に切って、それを交換。

ソースにケチャップ、マヨネーズをかけて熱々のお好み焼きを口に入れる。

「美味しい〜」

「だろ?」

満足そうな洋介さんだが、その表情が曇る。

「どうしたの?」

「なんで泉の作った方のお好み焼きが美味しいんだ?」

「え?」

私は洋介さんの焼いたお好み焼きを食べる。

確かにちょっと硬い感じがする。

すると大将がやってくる。

「彼女さんはあまり混ぜずに焼いたからお好み焼きがふわっとしてるんだ。だけどお前のは……混ぜすぎなんだよ」

大将のダメ出しに洋介さんは「だったら先に言えよ」と文句をつける。

だけど会社では見せない素の洋介さんをみれた気がして本当に楽しかった。

同じ鉄板焼きでも全然違う。
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