エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
私は律ちゃんに「耐えられなかったら言ってね。話やめるから」と前置きした上で明久さんのことを話した。

案の定律ちゃんは真っ青な顔をした。

「信じられない。許せない」

「私も本当にショックで……でもね、私にもいるの」

律ちゃんはキョトンとしたまま「何が？」と尋ねた。

私は上司である洋介さんに自分が社長の娘であることがバレたこと。

そして婚約者がいてその人には自分以外の女性がいること。

すると俺を君の愛人にしないかと言われたことを話した。

律ちゃんにはかなり刺激の強い話でかなり驚いていた。

だが洋介さんとの時間が楽しくて、その反動で明久さんといると苦痛を感じてしまうようになった。

ここまで話すと律ちゃんも納得した様子で大きく頷いた。

「泉ちゃん、もしかしてその洋介さんって人のこと本気で好きになったんじゃないの？」

「え？」

「彼のことが好きだからこんな気持ちのまま婚約者と結婚したくない。だからドレス選びも消極的だったんじゃない？」

律ちゃんの言ったことに反論できなかった。

なぜなら全部当たっていたからだ。

洋介さんと一緒にいいる時間が長くなればなるほどその気持ちは大きくなっていた。
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