エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
「彼女へのプレゼントをと思ってサプライズで連れてきたんで何も決めてないんです」

え? 

「そうなんですか?素敵彼氏さんですね」

私は顔を引きつらせて笑顔を作るのが精一杯だった。

「ちょ、ちょっとあんなこと言っていいんですか?」

小声で訴える。

「いいんだよ」

いやいやそうじゃないでしょ。

「ここは私が払いますから」

洋介さんは黙っていた。

そうそれでいい。洋介さんに買ってもらうわけにはいかない。


店ではまず、気に入ったデザインを選ぶ。

次にカラーを選ぶ。

その後、フィッティングルームで採寸を行い、一番近いサイズのサンプルを試着する。

正しいブラの付け方を教えてもらいつつ店員がチェックする。

それが終わると個室に案内され、オプションなどの説明を受ける。

デザインは決めたのだが……。

「こちらのタイプはカラーが豊富なんです。ちなみにモデルが着用しているのがこちらです」

ストラップ部分にビーズが付いていて色はベビーピンク。

まるで花弁に包まれているようなエレガントでキュートなブラだった。

「俺はこの色がいいな」
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