エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました

「え？」

驚く私に店員が「彼氏さんがお支払いになりましたよ」と笑顔で答えた。

ちょと待ってよ。

だってこんなの経費でも下りないのよ。



店員に見送られ店を出た私は財布を出した。

「おいくらですか？」

「何が？」

洋介さんは完全にとぼけている。

「何がじゃなくて……さっきの下着の代金です」

だけど洋介さんは何も答えてくれない。

「あれは私が買います。だから」

「あれは俺が買ったんだ」

「でも……」

「俺がどうしても君に身につけて欲しくて買ったんだ」

ずるい。

なんでそんなこと言うの？

嬉しいはずなのに……彼が私のものじゃないのがこんなにもどかしく感じたことはなかった。

なんで私の心をかき乱すの？

私はますますあなたのことで頭がいっぱいになる。

ますます結婚への気持ちが遠のいてしまうじゃない。