エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
七章
母とクリスティンホテルから一番近い、六橋百貨店に着いた。
今日は日曜日で多くの人で溢れていた。
特に今日は催事場で人気の物産展が開催されているらしくエスカレーターも係の人に誘導されながら乗る始末。
私たちは催事場よりも2つ下の階で降りた。
子供服売り場はさほど混み合っておらず、最初に新生児用品を見に行った。
新生児服を見ると小さくて可愛い服がいっぱい。
「可愛い〜」
見るもの見るもの着せたくなってしまう。
それまでは子供には全く興味がなかった私だが、身内に赤ちゃんができるだけでこんなにも変わるなんて子供の存在って人を変えるのだと痛感する。
しかもまだ生まれていないというのにあれもこれも欲しくなってしまう。
だけどどのサイズがいいのかわからず店員に尋ねると、70か80がおすすめと言われ、可愛いピンクやボーダー、小さなプリントがかわいいロンパースを選んだ。
母からは「そんなに買って」と飽きられたけど、何を言われてもかわいい姪っ子のためなのと言って購入した。
母はというと、肌着を真剣に見ていた。
「初めて着るものだからいいもの着せてあげたいじゃない?でも時代も変わったわね〜。子育ても昔と違うから戸惑っちゃうわ」
そう言いながら母は店員から色々とアドバイスを受けながら選んでいた。
これは時間がかかりそうだと思った私は他を回ってくると言ってその場を離れた。