エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
谷崎家に生まれた以上私は大好きなウォルカのために結婚する。

だけどもしそんな私に一つだけ希望を聞いてくれるのならこの先もウォルカで働かせてほしい。

もし叶うのなら洋介さんのそばで上司と部下の関係でかまわないからそばにいたい。

そうさっきまで思っていた。

だけど今は一緒にいることも辛いかも……。

そんなことを考えていたら母が急に大きな声で私を呼んだ。

だがその声は思った以上に大きく、私がいることなど知らなかった洋介さんの耳にまで聞こえてしまっていた。

偶然なのか必然だったのか洋介さんと目があってしまったのだ。

こんな時笑顔で会釈すればいいのにできなかった。

私はその場から逃げるように下りエスカレーターに乗った。

＊

夕飯を一緒にどう？と母に誘われたが、洋介さんの驚いた顔が頭から離れず夕食を食べる気にもなれなかった私はそれを断りひとりマンションへ。

何度もため息を吐いてはスマホを見つめる。

確認したい。

でも日曜日に会わないとルールを決めたのは私だし、聞く権利もない。

どうしてこんなに気になってしまうの？

いつの間にか私の心の中は洋介さんのことでいっぱいになっていた
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