泡沫の記憶

遡ること1年数ヶ月前



「お願い!
親が独り暮らしは絶対ダメって言うから…」



「じゃあー、実家から通えばいいじゃん
そんな遠くないでしょ!」



「実家にいたくないの!
いろいろ気まずいの
ね!ホント、お願い!」



「だって…
彼氏とかできても呼べないじゃん!」



「彼氏、いないじゃん…」(小声)



「え?なんて言った?今」



「なんでもない…

彼氏できたら呼んでいいから!
その時はネカフェ行ったり
どこか探すから…
ね!絶対迷惑かけない!

毎日料理するし
掃除は嫌いだけど
1日おきでよかったら洗濯もするよ!

あ、バイトしてイケメンいたら紹介するし…」



「んー…じゃあ、紹介してね!」



「やったー!」



実家にいたくなくて

無理矢理転がり込んだ友達のアパート



< 187 / 297 >

この作品をシェア

pagetop