泡沫の記憶
遡ること1年数ヶ月前
「お願い!
親が独り暮らしは絶対ダメって言うから…」
「じゃあー、実家から通えばいいじゃん
そんな遠くないでしょ!」
「実家にいたくないの!
いろいろ気まずいの
ね!ホント、お願い!」
「だって…
彼氏とかできても呼べないじゃん!」
「彼氏、いないじゃん…」(小声)
「え?なんて言った?今」
「なんでもない…
…
彼氏できたら呼んでいいから!
その時はネカフェ行ったり
どこか探すから…
ね!絶対迷惑かけない!
…
毎日料理するし
掃除は嫌いだけど
1日おきでよかったら洗濯もするよ!
…
あ、バイトしてイケメンいたら紹介するし…」
「んー…じゃあ、紹介してね!」
「やったー!」
実家にいたくなくて
無理矢理転がり込んだ友達のアパート