泡沫の記憶

「咲田、最近かわいくなったよな」



瀬倉が言った



オレと咲田が付き合って1ヶ月がたつ



瀬倉は、度々オレの部屋に来て
咲田のことを聞いてきた



「瀬倉
まだ、好き?…咲田のこと」



「うん…まぁ…好き」



瀬倉は隠さず言った



「咲田に告られた時、
付き合えばよかったのに…」



「そしたら小栗、付き合えなかっただろ
オレに感謝して!」



んー、確かに…



もし瀬倉と咲田が付き合ってたら
オレは咲田のこと諦めてたのかな…



咲田がオレを好きになることも
なかっただろうし…



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