片想いは今日でおしまいでいいよね?
美里と弘樹は、公園で鬼ごっこをして遊んでいた。
2人とも4歳。家が隣同士、生まれたときからの幼馴染だ。
「え~、またみぃがオニ~?ひろちゃん、足、早すぎるよ」
「文句言うなら、遊ばないぞ~?」
「やだ。遊ぶ。みぃ、追いかけるから、ひろちゃん逃げて。10数えるよ。1,2,3,4・・・10! 待て~っ!!」
美里が走り出すと、途端に転んでしまった。
「痛い~。え~ん、え~ん。」
「みぃ!転んだのか?痛いのか?泣くなよ・・・」
それでも、泣き続ける美里。
「仕方ないなぁ・・・これやるから、お願いだから、泣き止んでくれよ」
弘樹がポケットから出したものは、キラキラ光る、7色のスーパーボール。大きいやつだ。
「・・・いいの?それ、ひろちゃんの宝物でしょ?」
ひっく、ひっく、言いながら、尋ねる美里。
「いいんだよ、美里が笑顔になるなら」
弘樹は無理やり美里にスーパーボールを渡す。
「ひろちゃん・・・」
これが、あたし、今野美里が佐々野弘樹を意識した最初の瞬間だった・・・と思う。
2人とも4歳。家が隣同士、生まれたときからの幼馴染だ。
「え~、またみぃがオニ~?ひろちゃん、足、早すぎるよ」
「文句言うなら、遊ばないぞ~?」
「やだ。遊ぶ。みぃ、追いかけるから、ひろちゃん逃げて。10数えるよ。1,2,3,4・・・10! 待て~っ!!」
美里が走り出すと、途端に転んでしまった。
「痛い~。え~ん、え~ん。」
「みぃ!転んだのか?痛いのか?泣くなよ・・・」
それでも、泣き続ける美里。
「仕方ないなぁ・・・これやるから、お願いだから、泣き止んでくれよ」
弘樹がポケットから出したものは、キラキラ光る、7色のスーパーボール。大きいやつだ。
「・・・いいの?それ、ひろちゃんの宝物でしょ?」
ひっく、ひっく、言いながら、尋ねる美里。
「いいんだよ、美里が笑顔になるなら」
弘樹は無理やり美里にスーパーボールを渡す。
「ひろちゃん・・・」
これが、あたし、今野美里が佐々野弘樹を意識した最初の瞬間だった・・・と思う。
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