片想いは今日でおしまいでいいよね?
「弘樹ってば!!今日も遅刻ギリギリだよ!!」

10分以上前には、弘樹の家の玄関で待っている。

「わ~かってるって。走って行けばすぐだよ」

また、走るのか・・・。

2人でダッシュしていたら、教室の窓から咲綾ちゃんがじっと見ているのに気づいた。そうだ、今日は・・・彼女の告白の日だ。

はぁ、はぁ、と下駄箱で息を整えながら、あたしは、弘樹に言った。

「今日は、特別な日になるかもよ」

「何を、そんなに淋しそうな顔で。みぃは、笑ってないと」

「えっ?」

「学校で、みぃは、いつも楽しそうだよ」

あたしのことなんて、気にしてないと思っていたのに。
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