恋は青空の下で
幼なじみでしょ?
「あおーー、準備できた?遅刻するよ?」


玄関先から聞こえる私を呼ぶ声。


「ごめん、すぐ行く!」


私は急いで自分の部屋を後にする。


階段を降りればすぐそこが玄関。


「ごめんね、おはよう、想良(そら)!」


玄関先で私の事を呼んでいたのは、幼なじみの一色 想良(いっしきそら)。


私は朝が苦手だから、いつも待たせちゃうんだよね。


私は杜若 蒼(かきつばたあお)。
よくあおいって読まれるんだけど、あお。


実は、想良のお母さんと私のお母さんが、お互いの名前をつける時にペアになるように名付けたみたい。


「あお、早く行こ。」

「あ、うん、行こ行こっ、」


ローファーを履いて想良に駆け寄る。


「なに、笑」

「んーん、なんでもないっ!」

想良は小さい頃から大人しくて口数が少ない。


だから私も話してくれるのがちょっと嬉しかったり。


今日も想良ばかりの一日になりそうだなぁ、笑
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