優しい温もり【完結】

「それにしても、お前の妹可愛いな。」
姫が居なくなった後、２人で姫の話で盛り上がった。

「だろ～。うちの姫はめちゃ可愛い。」
本当にいつもながら、姫の話になると目じりが下がり優しい顔で話すよな。
普段は見られない大樹を眺めながら、こいつは姫の親父か・・・・と
思ってしまった。

「お前は昔からデレデレだよな。
でもなんか、お前のイメージと違うな。」
散々　姫自慢を聞かされてきた俺は、率直な感想を言葉にしていた。
しかもあることを思い出した。

「お前の妹、高校生じゃなかったか？」

「イメージってお前、どんなイメージだったわけ？
あいつ今、お前の学校の１年だよ。
あそこの制服可愛いよな。」
お前はどこのおやじだよって突っ込みたくなった。