優しい温もり【完結】
手の中の振動で目を覚ます。
<まだ起きてるか? 頼>
眠い目をこすりながら、何度も読み直す。
時刻は12時。
周りの寝息だけが聞こえてくる。

そういえば・・・起きておけってメール来てたっけ・・・・。
<おきてるよ>
本当はうそ。半分以上眠っている。
またすぐに 携帯が静かに震えていた。


<今すぐロビーに来い。待ってるから。 頼>


今すぐロビー?・・・まってる・・・・
そのまま寝てしまおうとしている私の体。
起きてはいない頭で、何度もメールを読み返す。


まっている・・・・まっている・・・・待っている
やっとメールが理解でき 飛び起きる。
時間を見ると、メールが来てから10分以上が経っていた。

やばい・・・もう居ないかな??
なんとか頭を働かせ
<今いく>
そうメールをしてから、みんなを起こさないように静かに部屋を飛び出した。
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