優しい温もり【完結】
ロビーにはひとつの影が・・・・。


「おせーよ。今戻ろうかと思ってた。」
影から声がした。

「ごめんね・・・」
私は影に近づきながら、小声で誤ってみた。

「お前、もしかして寝てた?」
目の前には頼くん。暗くて表情が見えないよ・・・。

「ね、寝てないもん。」
怒っていたら嫌だから必死に誤魔化してみた。

「なに、どもってんだよ。
まぁ、時間が時間だからな・・・仕方ないか。」
優しい空気が流れたような気がした。

「美優こっち。」
いきなり頼くんに手をつながれ、引っ張って行かれる。
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