優しい温もり【完結】
スーッと生暖かい風が流れ込んできたかと思ったら、助手席のドアが開かれていた。

「ほら。姫。」
そう言って差し出された手。
私は躊躇いもなく摑まる。
その手の温もりにたまドキドキした。

静寂の中、私の鼓動が頼くんに聞こえるんじゃないかと思うと、より一層ドキドキした。


「姫。期末も頑張ったら、またご褒美やるよ。」
そう言いながら、また私の頭を撫でてくれた。

「分かったか。頑張れよ。」

それから私たちは、お互いの部屋へ戻った。
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