優しい温もり【完結】
ひと時の静寂

心臓が口から飛び出るかを思うほど、激しく動いていた。
波の音よりうるさい鼓動が頼くんに聞こえているはず・・・・・。


「美優、好きだよ・・・・美優は?」

・・・・・・・・・・

「・・・・・すき」
精一杯搾り出した。

今日一番大きな花火。
花火の音に私の声、かき消されたかも・・・・
もうどうしていいか、判んない。
そう思いながらずっと前を見つめていた。
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