innocent
結局僕は、何も話せず、ただ「小絵ちゃん」という子の病室にある椅子に兀然と座っていた。
「あ、もう日も暮れてきたし、帰るよ」
「――――啓くんは…私のこと苦手…?」
「―――――え…、」
「ずっとつまらなさそうにしていたから。」
…………違う
「・・・・・・」
つまらなかった訳じゃない。
嫌だった訳じゃない。
君が嫌いな訳じゃない。
ただ、僕が何に関しても無関心で在り続けたいが為。
ただの、自分勝手な、
自滅的行為をしてるだけ。
「また来てくれる?……今度はいっぱい楽しい話用意しておくから、いっぱいいっぱい、話したい。」
「………」
「だめ…かな」
「…………そうだね」
精一杯、楽しげに笑う目の前の彼女を見て、目を細めて微かな笑みをつくる。
「また、ね」
「じゃあ」
なんだか永遠の別れのような気がした。
まだ出会って間もない彼女に、そんなことを思う自分に不思議に思いながらも別れの言葉を繋ぐ。
ごめんね。
君が悪い訳じゃないんだよ、本当に。
他人を信じられない、
僕が悪いんだ。
「あ、もう日も暮れてきたし、帰るよ」
「――――啓くんは…私のこと苦手…?」
「―――――え…、」
「ずっとつまらなさそうにしていたから。」
…………違う
「・・・・・・」
つまらなかった訳じゃない。
嫌だった訳じゃない。
君が嫌いな訳じゃない。
ただ、僕が何に関しても無関心で在り続けたいが為。
ただの、自分勝手な、
自滅的行為をしてるだけ。
「また来てくれる?……今度はいっぱい楽しい話用意しておくから、いっぱいいっぱい、話したい。」
「………」
「だめ…かな」
「…………そうだね」
精一杯、楽しげに笑う目の前の彼女を見て、目を細めて微かな笑みをつくる。
「また、ね」
「じゃあ」
なんだか永遠の別れのような気がした。
まだ出会って間もない彼女に、そんなことを思う自分に不思議に思いながらも別れの言葉を繋ぐ。
ごめんね。
君が悪い訳じゃないんだよ、本当に。
他人を信じられない、
僕が悪いんだ。