幸せの花束をもらった日に、あなたに愛してるを〜箱庭の少女と舞台俳優〜
中庭にナイフのぶつかり合う音、皮膚が裂かれる嫌な音が響く。ヴィクトリアは隙を見てウーヌスを蹴り上げ、地面に叩きつけた。
「勝負は私の勝ちね」
そう言いヴィクトリアがナイフを振り上げた刹那、「きゃあ!!大丈夫ですか!?」と後ろから声が響く。
ヴィクトリアとウーヌスが声のした方を見ると、長い赤い髪に緑の目をした女の子がいた。服装は二人のような軍服ではなく、真っ白なワンピースだ。
「血が……血がいっぱい出て……。手当てしないと!」
女の子はそう言い、応急処置をするための包帯などがないか辺りを見回す。ヴィクトリアはナイフをしまって口を開いた。
「手当てなんていらない。私たちはレジーナ様の道具。怪我を負ってでも戦える」
「でも!怪我をしたままじゃ痛いから!!」
傷だからのヴィクトリアとウーヌスを見つめ、女の子は涙を流しながら言う。その時、戦うことしか知らないヴィクトリアは首を傾げる。なぜこの女の子が泣いているのかわからないからだ。
「勝負は私の勝ちね」
そう言いヴィクトリアがナイフを振り上げた刹那、「きゃあ!!大丈夫ですか!?」と後ろから声が響く。
ヴィクトリアとウーヌスが声のした方を見ると、長い赤い髪に緑の目をした女の子がいた。服装は二人のような軍服ではなく、真っ白なワンピースだ。
「血が……血がいっぱい出て……。手当てしないと!」
女の子はそう言い、応急処置をするための包帯などがないか辺りを見回す。ヴィクトリアはナイフをしまって口を開いた。
「手当てなんていらない。私たちはレジーナ様の道具。怪我を負ってでも戦える」
「でも!怪我をしたままじゃ痛いから!!」
傷だからのヴィクトリアとウーヌスを見つめ、女の子は涙を流しながら言う。その時、戦うことしか知らないヴィクトリアは首を傾げる。なぜこの女の子が泣いているのかわからないからだ。