幸せの花束をもらった日に、あなたに愛してるを〜箱庭の少女と舞台俳優〜
九 夜明けの涙
君の過去を、ただ知りたかった。どんな暗い物語でもいい。それを全て、受け止めたかった。

泣かないで。君は笑っていて。笑っていた方が君は素敵だから。僕の隣では、笑っていてほしいんだ。

大切な人の涙は見ていて苦しいと聞いたことがある。でもそれはやっぱり本当だったんだね。

君の過去は想像した以上に重苦しくて、僕まで泣きそうになった。でもこれが、君の真実なんだね。

エヴァ、君を抱きしめたい。理由はきっと僕が君に「ーーー」って言いたいから。でも、君に伝えるのはまだ早いのかな?

神様がいるのなら、どうかエヴァを助けてください。彼女のしたことは許されないことかもしれない。それでもーーー。

彼女の涙や後悔は本物だから……。






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