幸せの花束をもらった日に、あなたに愛してるを〜箱庭の少女と舞台俳優〜
エヴァがリビングに入った刹那、アイヴィーがエヴァに抱きつく。今までハグできなかった分なのか、いつもより長くアイヴィーはエヴァを抱きしめていた。

「アイヴィー、エヴァが困るから……」

バージルがアイヴィーを引き離し、「久しぶりだな」と微笑む。エヴァは驚いたような顔をしていた。

「どうして皆さんが……」

リビングにはケイリーとシャーロックもいる。そしてテーブルの上にはワインなどのお酒や豪華な料理、美しい花が飾られていた。

「エヴァが元気がないから、少しでも何かできればって思ってね」

ケイリーが言い、シャーロックも「乾杯しよう!主役もグラスを持って!」とジュースをグラスに入れてエヴァに渡す。

「乾杯!!」

エヴァとシャーロックとシリウスはジュースで、アイヴィーたちはワインで乾杯する。シリウスもワインを飲もうかと思ったが、酔い潰れてしまうといけないと思い、ジュースにした。エヴァと話したいことがあるのだ。
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