幸せの花束をもらった日に、あなたに愛してるを〜箱庭の少女と舞台俳優〜
「エヴァ、このサラダとてもおいしいわよ」

かぐやが微笑み、エヴァやみんなにサラダを取り分ける。そしてパーティーが始まった。

「よし!歌って踊ろう!!」

ケイリーがそう言い、アイヴィーと二人で歌い始める。明るいメロディーの歌だ。リビングの空気が明るくなっていく。

シャーロックがヴァイオリンを演奏し、かぐやが舞いを披露し、バージルがダンスを踊った。エヴァの無表情だった顔に光が戻っていく。

「エヴァ、踊ろう」

シリウスはエヴァに手を差し出す。エヴァは少し迷いながらも手を取ってくれた。そして二人はワルツを踊る。

ワルツを踊るエヴァは、まるでお姫様のようにシリウスには見えた。見えないスポットライトに照らされ、エヴァが優しく微笑む。シリウスの胸が優しく高鳴った。



エヴァを元気付けるためのパーティーはずっと続き、気が付けば夜明けになっていた。アイヴィーたちは疲れて眠ってしまっている。

「エヴァ、僕が片付けるから休んでて」
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