幸せの花束をもらった日に、あなたに愛してるを〜箱庭の少女と舞台俳優〜
アイヴィーの言葉に、カレンが「きゃあ〜!」と頰を赤く染める。かぐやも「素敵ですね」と微笑んでいた。エヴァが質問する。

「アイヴィーさんは、ケイリーさんと未来を作っていくことをどう思っていますか?」

アイヴィーは微笑み、すぐに口を開いた。

「ケイリーは私より歳下で可愛い顔をしているけど、人の心に寄り添える素敵な人よ。疲れている時は音楽で癒してくれて、辛い時はずっとそばにいてくれる。そんな人だからこそ、温かい未来を作っていけると思ったの。私には生涯、ケイリーしかいないわ。ケイリー以外は旦那さんとは思えない」

「……素敵ですね」

エヴァは微笑み、アイヴィーも微笑む。そして次に、カレンへの質問が始まった。

「カレンはシャーロックのことが好きなんでしょ?」

エヴァが訊ねると、「そう!」とカレンははにかみながら話す。

「背が高くて、頭がよくて、私にないものをたくさん持っていて羨ましいなってエデンにいた頃思ってた。でも、シャーロックから「君は俺の持っていない人の心がある」って言われた時、嬉しかったんだよね」
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