幸せの花束をもらった日に、あなたに愛してるを〜箱庭の少女と舞台俳優〜
エヴァがシリウスの方を見ると、シリウスはうつむいていた。そして、その体が膝から崩れ落ちる。

「シリウスさん!?」

エヴァは慌ててシリウスと目線を合わせた。すると、腰に腕を回される。

「ずるい……。エヴァのファーストキスは僕からしたかったのに……」

シリウスの顔は赤くなっていた。エヴァはそんな顔を見て胸を高鳴らせる。すると、シリウスに頰に手を添えられた。

「今度は僕からしていい?」

その目はとても色気に満ちている。エヴァはゆっくりと頷いた。すると、シリウスから何度もキスを落とされる。

キスのせいで、稽古どころではなくなってしまった。しかし、そんなことをエヴァに考えている余裕などない。

二人は胸を高鳴らせながら、キスを続けた。


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